【催事レポート】大丸東京店「鮨すがひさ」|14日間・総売上153万円と、次回へ向けた課題
DSRO(百貨店流通支援機構)設立準備室による実務支援案件として、大丸東京店にて実施された「鮨すがひさ」の催事結果を報告します。成果と課題の両面を、次回展開への指針として開示します。
1. 開催概要と販売実績
都内屈指の激戦区である大丸東京店において、DSRO支援のもと「鮨すがひさ」の催事を展開。新規性の高い商材を百貨店流通の正規ルートに乗せ、一定の成果を収めました。
- 会場:大丸東京店 地下一階 ほっぺタウン内
- 期間:2025年1月28日(木)〜 2月10日(月) 全14日間
- 販売商品:グリーンカレー稲荷(6個入り)/グリーンカレー稲荷・トムヤムクン稲荷 詰め合わせ(6個入り)
営業スコア
| 項目 | 実績値 | 備考 |
|---|---|---|
| 総売上(税込) | ¥1,535,904 | 平均日商:約109,700円 |
| 総販売数 | 1,412個 | 平均日販:約101個 |
| 通常販売数 | 1,280個 | 全体の約9割をプロパーで販売 |
| 値引率 | 約9.3% | 最終盤の調整に留め、価値を維持 |
初週(木〜土)は1日130〜150個と好調な滑り出しを見せ、オープン直後の集客力を確認。大丸東京店 催事担当者からは、「商品点数がわずか2つで、これだけの販売数を維持したことは立派」との評価をいただいています。
2. 実施した販促施策
DSROの流通インフラを活用し、オープン前後で多角的なアプローチを実施しました。
戦略的広報:メディア関係者への試食会を実施。フィガロジャポン等への掲載に加え、大丸公式インスタグラム(2月10日取材)での露出を確保しました。
週末限定施策:金・土・日限定で3,080円以上購入者へオリジナル手拭いを贈呈。オリジナルショッパーの無料提供とあわせ、館内での視認性を高めました。
LTV設計:ショップカード配布による次回来店・認知の定着化。
3. 次回へ向けた課題と提案
DSROでは売上の結果報告に留まらず、次の展開を精度高く設計するために、課題を率直に開示しています。
① 新規客の入口をどう広げるか
百貨店食品フロアの顧客は、無意識に「定番との比較」で安心感を得ます。グリーンカレー・トムヤムクンという個性の強い商品は既存顧客には刺さりましたが、新規顧客には「味が想像しにくい」という心理的障壁が購入前の離脱につながりました。初週に既存顧客・関係者の来店が集中し、中盤以降の新規転換率が課題となったのも、この構造に起因しています。
次回はベーシック商品を基軸とした3〜7SKU構成への拡張、および味の想起を助ける説明POPの強化と試食許可の交渉を進めます。
② 現場の接客水準を百貨店基準へ
外部スタッフの商品説明の深度・まとめ買い提案・クロージングに改善余地がありました。百貨店催事における接客は、会員企業とDSRO双方の信用に直結します。次回出展に向け、接客基準の事前すり合わせと、営業塾での実践トレーニングへの反映を進めます。
4. ご相談・参画のご案内
DSROでは、本レポートのような「構造的な百貨店展開」に関心をお持ちの企業からのご相談を随時受け付けています。
参画の流れ
- お問い合わせ・ご紹介:本サイトのフォーム、または会員・関係者からのご紹介で受付
- 面談:事業内容のヒアリングとDSROの活用方法について意見交換
- 審査:機構規定に基づく提案内容の精査を経て、正式な参画手続き
- 実務オリエンテーション:百貨店固有のルールと共通言語を共有
- プロジェクト開始:正規ルートでの百貨店交渉・実務展開の開始
「自社の商品は百貨店で通るか」「どこから始めればいいか」——そうした問いをお持ちであれば、まず面談でお話しください。DSRO事務局にてご相談を随時受け付けています。
